手のかからない子供だった
それが両親が口を揃えていう言葉
私の記憶では
両親がよく言っていたのです。
「うちは貧乏だから」
と。
幼いながら欲しいものも欲しいと言ってはいけない。
欲しいと言っても両親を困らせてしまう。
そう思っていました。
そんな中欲しかった磁石の玩具があったのですが
もちろん言う事も出来ないのでじっと眺めていたんです。
すると「欲しいんだろ?買ってやるから持ってこい!!」
そう父に言われたんです。
でも私は素直に喜べなかった…。
「いらない!」
「欲しくない!!」
そう言って泣き叫んでいました。
そんな私を抱えて父は店を出ました
なんでしょうね。子供ながら腹が立ったんです。
言い方なんでしょうか。
我慢していたものが爆発したような感じですかね。
あんな風に言われるなら
欲しくなった
父のデリカシーの無いところは未だにあって
分かり合えないんだなと子供ながらに割り切るようになりました。